digi-joho Nihongo Logo

外国人向け生活ガイド:ポイントカードについて

「ポイントカードをお持ちですか?」-
スーパーマーケット、電気量販店、コンビニ等で買い物する際、レジでよく尋ねられるフレーズです。ポイントカードとは買い物金額に対して割引が受けられる特典 「a loyalty card program」 が付与されたメンバーシップカードあり、英語ではいろいろな呼び名がありますが、いわゆる a loyalty cardです。

レジでポイントカードの所持を尋ねられたら:持っていない場合

ドラッグストア等のチェーン店での買い物をする時、ポイントカードを持っているか否かを尋ねられることが多々あります。あなたが日本語を話さない海外からの旅行者であっても、決まり事のように質問されるかもしれません。質問されたフレーズから、「ポイントカード」という単語が聞き取れた場合は、「ポイントカードをお持ちですか?」と、質問されている可能性が高いです。その質問に対して、ポイントカードを持っていない場合は単に「いいえ」と言えばOKです。よく聞き取れなかった場合は、「ポイントカード?持っていません。Point Card? Motte Imasen」と言えばOKです。

ポイントカードをつくりたいか尋ねられたら?

ポイントカードを持っていないと答えると、「ポイントカードをおつくりしましょうか? Would you like to make a point card?」と尋ねられることがあります。聞き取りのポイントは「ポイントカード Point Card」と「つくり Tsukuri」です。この質問を尋ねられた場合は、不要な場合は「いいえ、けっこうです。」と言います。No thank youでも通じます。

長期滞在ならポイントカードを持っているとお得です。

留学や仕事で日本に長期滞在するという場合は、頻繁に行くお店のポイントカードを持っているとお得です。お店によっては通常の3倍・5倍のポイントがもらえる日があったり、レジ袋をもらわない代わりにポイントが付与されるというお店もあるので、意外なほどポイントは貯まります。

提携先が複数あるカードは、いろいろな店で使えます。

チェーン店や決済代行会社は、提携している複数企業のお店で使用できるポイントカードを発行している場合があります。例えばA店で買い物し、その際に得たポイントをB店使える、というものです。1枚のカードを所持すれば提携先のどの店での買い物に対してもポイントが貰えるので便利です。

ポイントの使い方 :買い物金額からポイント分を割引 してもらう。

レジで精算する際に「ポイントを使います Pointo wo tsukai masu 」と、申し出ます。その際に何ポイント使うか尋ねられるので、貯めたポイント全てを使うなら「全部使います。」と答え、一部なら使いたいポイント数を伝えます。

ポイントがどれくらい貯まったかを知るにはレシートをチェック。

支払い時にポイントカードを提出すると、会計でもらう支払明細のレシートに付与されたポイントと貯まったポイント数がプリントされています。多くの場合、ポイントの使用には有効期限があるので、レシートで時折チェックしたほうがよさそうです。1年以上カードを利用しないと、ポイントが無効になるケースがしばしあります。

レシートの下部に印刷されていることが多いです。翻訳カメラのアプリを使うと簡単にチェックできます。カードによってはWebでチェックできますが、通常は日本語画面での確認となります。

チェックしたい箇所:
・ 今回お買い上げポイント計
・ 累計ポイント数
・ ~まで有効

ポイントを使った際にも、その明細がプリントされます。


ポイントカードの作り方

総称的にポイントカードと呼んでいるものの、実質にはポイント付与式メンバーシップカードです。カードをつくるにあたっては「入会申し込み」という形になります。所定の申込用紙に必要事項を記載して提出すれば、カードを発行してもらえます。しかし、クレジットカード機能があるもの等、いくつかの種類があるので申し込み方法は全て同じではありません。 また、カード発行後に数日経ってから使用が有効となるカードもあります。

ポイントカードの種類(= ポイント付与式メンバーシップカードの種類)

ポイント付与式メンバーシップカードには大きく4つのタイプがあります。同じお店でも数種類のカードを扱っているので、カード発行の申し込みにあたって、どのタイプのカードを作りたいか選定しておく必要があります。

(1) 一般的なポイントカード

ポイントを貯めるためだけのメンバーシップカードです。レジで支払いをする際にカードを差し出すと、買い物金額に応じた点数のポイントが貯まります。例えば100円に対して1ポイントがつく、というようなものです。ポイントが一定数に到達すると、点数に応じた割引を受けられます。

一般的なポイントカードなら申し込みは簡単です。
お店のカウンターでポイントカードを作りたいと言えば、所定の申込書を貰えます。その用紙に必要事項を記載すれば、直ぐにカードを発行してもらえます。その際、一名前、電話番号、住所といった基本的な情報だけで簡単に発行してもらえます。*お店によってはカード発行の手数料がかかる場合があります。

(2) ポイント付与式プリペイドカード(電子マネー)

カードに現金をチャージして使用する、プリペイドカード式のカードです。チャージされている現金残高から支払いができ、且つ、ポイントがつきます。申し込みは一般的なポイントカード(1)とほとんど変わりません。*お店によってはカード発行の手数料(又はデポジット)がかかる場合があります。

原則的にチャージした現金の払い戻しはできません。 帰国や引越しの予定がある場合、残高を使い切るタイミングを考慮したいところです。
*交通機関が発行するカードは例外的に払い戻しが可能ですが条件があります。

通常、プリペイド式カードではカードにチャージされているマネー残高から支払いをする場合のみにポイントがつきます。しかし、お店によっては現金での支払い時にもポイントが付与される場合もあります。条件はお店によって異なるので、分からないときは思い切ってレジで訪ねるのが確実です。「現金での支払いでもポイントはつきますか?Genkin no Shiharai de Point tsuki masu ka?」と尋ねてみてください。

(3) クレジット機能付ポイントカード

現金での支払い時にポイントカードとして使えることに加え、クレジットカードとしても利用できるメンバーシップカードです。現金払い、クレジット決済のいずれでもポイントが貯まります。クレジット払いにすると、通常ポイントに加えてクレジット決済に対するポイントが上乗せられる場合があります。

クレジットカードの作成と同様に入会申し込みに必要な事項は多く、審査があり、身元確認証や引き落とし口座番号が求められます。退会手続きも複雑になります。入会・退会のいずれも1週間以上かかると見込まれます。

(4) ポイント付与式デビッドカード

金融機関が発行するデビッドカードで、提携している加盟店で支払いに使用すると、ポイントが付与されるしくみです。 カードを発行する金融機関で口座を持っている・開設することが、当然ながらカード入手の条件です。クレジットカード機能付きカードと同様に、審査を伴う申込手続きが必要です。


退会の方法

クレジットカード機能付きやデビッドカード式のカードは退会手続きが必要です。多くの場合、指定された電話番号に電話し、ガイダンスにしたがって担当窓口につながってから説明を受ける、というプロセスが伴います。電話受付は混雑していることが多く、つながるのを待つだけでも大変です。担当窓口へ退会の意向を伝えた後は、所定の退会届の書類が郵送されるので必要事項を記載して返信する形となります。書類は日本語ですし、とても面倒です。

プリペイドカードの場合はカードを発行しているお店の店のサービスカウンターに退会を申し出ます。退会の手続きの上、カードは回収されますが、通常はは残高もカード発行の手数料も、通常は払い戻しされません。

長期に渡って使用する予定がない場合は、一般的なポイントカードの使用に留まる方が無難です。一般的ならポイントカードなら一定期間使用しなければカードの有効期限が切れるので、手続きせずとも実質的に退会の状態になります。(同時に残高ポイントも無効になります。)

 

英語版記事:How to use a Point Card | The loyalty card helps you save money

Top