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外国人旅行者向け旅のヒント:ゲリラ豪雨・大雨に備える

夏に日本を旅する際に気になるのは台風ですが、最近多発している大雨・ゲリラ豪雨にも警戒したいところです。

ゲリラ豪雨とは局地的に激しく降る集中豪雨です。急激に天候が変わり、奇襲的に大雨になるので、ゲリラという単語で表現されているようです。大雨は大降りの雨です。奇襲的ではないもののバケツをひっくり返したような激しい雨をこう呼びます。

大雨・ゲリラ豪雨に対処するには

ゲリラ豪雨は突発的に発生することが多いため、予測が難しい点で危険を伴っています。
台風や大雨ならば前日から進路をおおよそ予測できますが、ゲリラ豪雨は発生するぎりぎりまで予測ができず、避難が遅れることがあります。

旅先で遭遇するかもしれないゲリラ豪雨・大雨に備えて、多少の予備知識を持っておきたいところです。

天気予報を随時チェック

寒気と暖気がぶつかる辺りでゲリラ豪雨・大雨は発生することが多いです。前線の動きを把握していれば、危険度を認識できます。

いざとなった時に避難できそうな建物をチェックしておく

例えば、学校、公民館等、街中なら商業施設のビル等。

川のそばから一刻も早く離れる

上流で降った雨が集まって川の水が一気に増水する可能性があります。町中では道と川の境界が分からなくなって流される危険があります。ダムの決壊を防ぐために水を放流することがあるので、川辺にあるキャンプ場などにいる場合は、迅速に避難する必要があります。

雨が降り出したら一刻も早く谷から離れる

山でのハイキング中、谷ではゲリラ豪雨に警戒する必要があります。たとえ自分がいる場所で降っている雨はわずかでも、付近の山に降った水が一気に谷に集まってきます。土砂崩れが発生すれば、鉄砲水(flash flood)の危険もあります。

夜間および川が氾濫してから移動するのは危険

マンホールの穴に落ちる、川に流される、漂流物にぶつかってケガをする危険があります。避難所に行きそびれたら無理はせず、少しでも安全そうな場所で待機します。

山の斜面近くの部屋にいることを避ける

大雨で山の斜面が崩落する危険があります。山の斜面近くの建物に滞在中の場合、山側から極力離れた部屋に避難します。

建物の1階にいない

川の氾濫の危険があるエリアでは、1階は水が入ってくることがあるので、2階に避難します。

自動車での移動では、道の状況を注意しながら移動する。

冠水した道路で、水の深さを判別することは難しいです。街中での豪雨では、立体交差の底部に水がたまり、知らずに通過しようとした車が水没する事故が起きています。自動車のドアは車内に空気があるうちは水圧で開きません。ハンマーで窓ガラスを壊して這い出るか、水没ギリギリにドアを手動で開けて這い出ることになります。

警報レベル

警戒レベル 5
既に災害が発生している状況。
命を守るための最善の行動をとる。

警戒レベル 4:
速やかに危険な場所から避難先へ避難する。
公的な避難場所までの移動が危険と思われる場合は、近くの安全な場所や自宅内のより安全な場所に避難。

警戒レベル 3
避難に期間を要する人(ご高齢の方、障害のある方、乳幼児等)とその支援者は非難。その他の人は、避難の準備を整える。

警戒レベル 2
避難に備え、ハザードマップ等により、自らの避難行動を確認。

警戒レベル 1
災害への心構えを高める。

関連情報

気象庁:土砂災害に関する防災気象情報を活用した避難行動について
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/alertlevel.html

Japan Meteorological Agency Website
https://www.jma.go.jp/jma/

東京都水防災対策総合情報システム

東京都が観測している降雨量や河川水位情報や注意報・警報・特別警報をリアルタイム発信
http://www.kasen-suibo.metro.tokyo.jp/im/uryosuii/tsim0102g.html
Twitter: @tokyo_suibo

災害リスク軽減対策インフォメーション多言語版

気象庁による15言語での情報発信
https://www.jma.go.jp/jma/kokusai/multi.html

最終更新:2020年9月
英語版記事: Watch out for Be prepared for torrential rain - Guerrilla-gohu and Oh-ame

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