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無料で使える外国語メニュー作成サービス

外国人旅行者が日本を訪れて一番困るのは、やはり言葉の壁です。特にレストランや居酒屋でのコミュニケーションに不安を感じるという声をよく耳にします。これは海外旅行者共通の悩みではないでしょうか。読めないメニューを適当に指差して注文したら全てスープだった・・・。そんな事もありえます。しかし、解消方法はいたってシンプル。飲食店側が外国語メニューを用意するだけで、言葉の不安の大半を払拭できます。多言語メニューがあれば外国人客にも親切なお店という評判にもつながますし、なによりも接客の苦労を軽減できるのが大きなメリットです。

無料で使える外国語メニュー作成支援ウェブサイト「EAT東京」

東京都が運営する「EAT東京」は、外国語メニューを無料で作成できるウェブサイトです。東京都内の飲食店が対象で、店名、電話番号等の簡単な情報を入力して会員登録することで利用できます。翻訳言語は12言語。データベースに用意されているメニュー名、食材、調理方法などを翻訳してメニュー作成できます。

外国語メニューは100種類のデザインから作成可能です。作成したメニューはプリントアウトして店舗で使えることに加え、東京都公式の「外国語メニュー」がある飲食店検索サイト http://menu-tokyo.jp/ に無料で掲載できます。

EAT東京と利用してWEB上にメニューを公開している場合、「飲食店向け多言語コールセンター」の電話通訳サービスも無料で受けることができます。アレルギーに関わる食材の質問や、ベジタリアン対応など、意思疎通が困難な際にサポートが受けられます。 利用するには事前申込みが必要です。

登録しなくても飲食店が活用できる便利機能が豊富

東京都内の飲食店が対象のウェブサイトですが、登録なしでも利用できる機能が多数用意されています。例えば調味料に貼る外国語表示のシール、店舗に貼る「英語メニューあり」「トイレ使用方法」のラベルなどが、プリントアウトして使えるようになっています。外国人の食習慣や食品アレルギーに関する情報・資料も提供されているので、飲食業者にとって役立つ情報サイトとしても便利です。

「EAT東京」by 東京都
http://menu-tokyo.jp/menu/

実例:ラーメン屋に中国語のメニューは必要?

以前、出張で日本へ来ていた香港人のクライアントと東京お会いした時のことです。打合せが無事に終わり、それではお昼を食べよう、となったので何が食べたいかを尋ねたところ、是非ともラーメンを食べたいと熱望されました。ラーメンは日本料理として香港でも大人気で、せっかく日本へ来たのだから「本場」のラーメンを食べたいとのことでした。

私自身、ラーメン好きではあるものの、有名店を知る程のこだわりは派ではなかったため、打合せ場所の近くで見つけた店へと入ることにしました。お店に入って先ずは出される水とおしぼり。日本人にとっては当たり前と思いがちですが、外国人客にはとっても嬉しいサービスです。そして、その店には中国語のメニューが用意されていました。同じ漢字なので日本語でも大丈夫なのでは?と思いましたが、その香港人の方いわく、中国語のメニューはやっぱり有難いそうです。また、歓迎されているという好印象も受ける様子でした。ラーメンが美味しく、外国語メニューもあるということから、ラーメンが食べたいという外国人客は、今後もこの店にお連れしようと決めました。

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