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公開日:2021/10/26 | English (digi-joho TOKYO)

御開帳(開帳)とは

御開帳とは

開帳とは寺院で特定の日に厨子の帳(とばり)を開いてその中にある秘仏を一般の人に拝ませることです。(出典:広辞苑)秘仏を拝む有難い機会のため、厳かに「御」をつけて御開帳と広く呼ばれています。

御開帳は秘仏を有する寺院で周期的に行われるもので、毎月1回、一年に1回、さらに十年に1回というように、各寺院の決め事に従って開かれます。なかには33年、100年に一度という長いスパンを経ての開帳があり、一生に一度きり秘仏を拝見できる貴重な機会になることもあります。 秘仏の多くは有名寺院にあるので、運が良いと旅行中に訪れた寺で御開帳に巡り合えるかもしれません。そうなると、御開帳に併せて催される行事への参加も期待できます。

御開帳の周期があまりに長いお寺や観光名所になっている寺院では、開帳の他に特別拝観の時期を設けている場合があります。御開帳・特別拝観の時期は寺院のウェブサイトで紹介されているので、出かける際には事前にチェックするのがおすすめです。

厨子とは仏像などを安置する物入れです。

ちなみに、 秘仏の姿は眼が眩むほど豪華で荘厳というものでは無いことがあります。誤解を恐れずに言うと、地味な佇まいの小さな彫り物ということも。しかし、大切なのは滅多に見られない有難い存在ということです。遥か古の時代から静かに鎮座されるそのお姿は、一生に一度あるか否かの拝観という思いもあって、心に深く刻まれる存在感があります。

日本語の「ありがとう」の由来のひとつは”有ることが難しい仕合せ(幸せ)”と聞いたことがあります。御開帳で秘仏を拝観するということは、確かに「有難き仕合せ」ですね。

(補足)
通常、秘仏は写真撮影NGです。特別な許可を得た場合を除き、撮影は禁止とされています。

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