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震度速報の見方と震度とマグネチュードの違いについて

地震が発生した際は、テレビやインターネットで速報が流れ、どこで、どれくらいの地震が起きたかの情報が確認できます。

テレビやインターネットで地震発生情報が速報されます

日本列島は複数のプレート(tectonic plate)の境界に位置するため、地震(earthquake)が多く発生します。揺れを身体で感じられないほどの小さなものがほとんどですが、場合によっては生活に影響する規模の地震も発生するため、日常生活の中で地震情報を気にかけている人は少なくありません。

テレビを見ている時に日本のどこかで地震が発生すると、数分後にテレビ画面に震度情報が表示され、地震が起きた時間・地域・大きさを知らせてもらえます。この情報は「震度速報(しんどそくほう)」と呼ばれています。一般的には「地震速報(じしんそくほう」と呼んでいます。

震度速報で表示されるメッセージの見方
Earthquake Information (Earthquake and Seismic Intensity Information)

地震の発生を知らせる速報では、以下のような情報が発信されます。

例:午後「10時」頃、「関東」地方で地震がありました。
震度2:・・市、 ・・市
震度3:・・市、・・市
e.g. Occurred at "10:00PM" in "Kanto Region"
Shindo 2 at -- City, -- City
Shindo 3 at -- City, -- City

また、津波が発生する可能性についての情報が表示されます。
例:この地震による津波の心配はありません。
e.g. This earthquake poses no tsunami risk.

余震への注意を促すアナウンスもあります。
例:余震に気をつけて下さい。東海の恐れのある建物には近づかないようにしてください。
e.g. Watch out for the aftershocks. Stay away from damaged buildings as they might collapse.

震度とその大きさの目安

速報で伝えられる地震情報では地震の大きさは「震度(しんど Seismic intensity)」で表示されます。「震度」とは、日本で使用されている地震の大きさを示す指標です。震度は全10段階で示されています。以下は、個人的な感覚を加えた震度とその大きさの目安です。

震度1:静かにしていると小さな揺れを感じる。
震度2:多くの人が小さな揺れを感じるが、歩いていると気がつかない。
震度3:室内にいると大半の人が揺れを感じ、不安を覚える。
震度4:驚きをもって揺れを感じる。歩いていても揺れに気がつく。
震度5弱:恐怖をもって揺れを感じる。公共交通機関に影響が出る可能性あり。
震度5強:大きな揺れを感じ、立っているのが難しくなる。
震度6弱:固定していない家具が移動する、または倒れる。強度が低い家屋の壁が破損する。
震度6強~7:立っていられない。激しい揺れで動けない。地面が割れ、強度が低い建物は倒壊する。

震度とマグニチュードの違い

震度 Seismic intensityとは揺れの大きさを表す指標であり、マグニチュード Magnitudeは地震そのものの大きさを示します。マグニチュードは震源での大きさを測定するものなので、仮にマグネチュードが大きい地震が発生しても震源が地中深くで遠い場所だと小さな地震が発生したと体感することになります。 反対に小さなマグニチュードの地震であっても,震源との距離が短い場合は地震の揺れを大きく感じます。速報では一般市民に対して電車が止まる、家具が転倒する、というような実生活に影響する揺れの大きさを知らせる事が重視されるため、震度が使用されています。

マグニチュードは大地震の発生時にニュースで情報発信する際に多く使用されています。マグニチュードは1~8というようにレベル分けされており、M1~M6で小から中規模の地震、M7以上で大地震・大規模地震というような位置付けです。

緊急地震速報が発信され、警報アラームが鳴ることがあります

テレビ等のメディアから発信される地震情報には、「緊急地震速報」というものがあります。 地震の揺れは波のように広がって到達するので、震源からの揺れが到達するまでに僅かに時間差が生じることがあり、到達時間直前に警報で地震発生を知らせてくれます。

緊急地震速報は地震が発生する約10秒前に発信されます。テレビ、ラジオ、モバイルフォーンから突然警報アラームが鳴った場合、それは緊急地震速報です。地震が来ることを予期して、以下を「落ち着いて」そして、速やかに行動をしてください。

緊急地震速報を見聞きし、揺れが来るまでにする行動

実際に大地震が発生した場合にどうすべきかは、気象庁のウェブサイトで確認しておくことをおすすめします。 また、知識として頭で分かっていても実際には思うように行動できないこともあるので、防災体験学習を受けることもおすすめです。たとえ疑似体験であっても恐怖を経験することにより、地震に対する意識と心持が大きく変わります。


地震疑似体験。震度7では固定したテーブルに掴まっても体勢を維持できないほどの揺れが発生。

関連情報

気象庁地震情報
https://www.jma.go.jp/jp/quake/
Earthquake Information
https://www.jma.go.jp/en/quake/

東京防災ホームページ
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/

digi-joho 英語版記事:How to read Shindo Sokuhou (earthquake updates) and understanding Shindo and Magnitude

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